北海道で稲作が始まったのは、明治初期。当時は「北海道は寒すぎて、米なんてできるわけがない」そう言われていました。それでも挑戦したのが、島松(現北広島市)の中山久蔵という人物です。寒さに強い品種を選び、水温を少しでも上げるために苗代を工夫し、明治6年(1873)、ついに稲が実ります。ただ、この時代のお米は正直に言えば、「おいしさ」を語る段階ではありませんでした。とにかく実るか、飢えをしのげるか、それが最大の目的だったのです。
北海道米はもともと「タンパク質がやや高い」「アミロースという成分が多い」という科学的な理由がありました。この2つは、ごはんの「やわらかさ」や「粘り」に大きく関係します。つまり北海道のお米は、自然条件として“おいしさで不利なスタートライン”に立たされていた。これが現実でした。
大きな転機は1980年代。北海道は、「北海道米を、おいしい米にする」というはっきりと方針を打ち出します。「寒さに強い」「倒れにくい」が中心の育種から新たに「アミロースを下げる」「タンパク質を抑える」という“味を数値で追いかける育種”が加わったのです。この、初めて “味を設計する時代” で生み出されたのが、「きらら397」でした。
その後「ななつぼし」から「ゆめぴりか」まで多くの試行錯誤の中で、北海道米は評価を上げてきました。それは「突然おいしくなった」のではなく、長年の研究と試行錯誤がようやく形になったということです。
なかでも2009年に登場したゆめぴりかは、北海道が本気で「味」を狙った米でした。
「全国トップクラスの食味」といわれ、低アミロースで、強い粘りがあり、つや、甘み、口当たりの良さ。ここまでくると、もはや「北海道米だから」ではなく「日本の米としておいしい」と評価されるレベルにまで到達したのです。
一方で作る側にとっては非常に多くの努力が重ねられました。気温、水管理、肥料……。少しでも狂うと味がぶれる。おいしい米ほど、作るのは難しい。ここに、生産者の大きな努力があります。それを私たち販売者は忘れてはならないと思います。
私たちは北海道でも有数の米産地岩見沢市で100年以上にわたってお米を販売させていただいております。生産者の皆さんの努力をしっかりと消費者の食卓へとお届けすること、その生産のサイクルをサポートし連携することで地域の食を支えることは、我々の使命だと感じております。
北海道のお米は、決して「偶然おいしくなった」のではありません。たくさんの失敗と、数え切れない現場の工夫の積み重ねで、今の評価にたどり着きました。お米を食べるということは、その土地の歴史をいただくことでもあります。そんな視点で、次の一杯のごはんを味わっていただけたら嬉しいです。
食味を左右する精米技術
精米方法は大きく二つあります。
一つは「摩擦法」、つまり米と米、米と別物をこすり合わせて表面の糠をこすり取る方法です。
この方法は玄米の表面が滑りやすい状態では、発熱や砕粒の発生が多くなりがちです。
もう一つは「研削法」、つまり硬い金属などで玄米の表面の糠を削り取る方法です。これは米肌に傷をつけるため、べたべたしたご飯になってしまいます。
また「研削と摩擦の併用方式」 でも、研削でついた米肌の傷は最後まで残るため、食味は摩擦式のみの搗精よりも劣ります。
精米方法は大きく二つあります。
一つは「摩擦法」、つまり米と米、米と別物をこすり合わせて表面の糠をこすり取る方法です。
この方法は玄米の表面が滑りやすい状態では、発熱や砕粒の発生が多くなりがちです。
もう一つは「研削法」、つまり硬い金属などで玄米の表面の糠を削り取る方法です。これは米肌に傷をつけるため、べたべたしたご飯になってしまいます。
また「研削と摩擦の併用方式」 でも、研削でついた米肌の傷は最後まで残るため、食味は摩擦式のみの搗精よりも劣ります。
一粒を傷つけない精米への挑戦
そこで私たちが導入した精米機は、「刮剥精米方式」です。
これは例えば、ゴボウの皮をむく時、包 丁の刃をほぼ直角に立ててこすります。
これを刮(こそ)げるといい、中身を削らず皮だけむく調理法です。
この原理を精米方式に導入し、 セラミックの刃で米の糠層を刮(こそ)げて剥(はが)すのです
。
これにより、米の表面を傷つけることなく、米の自然な色つやを生かした、きれいで商品価値の高い精米に仕上げます。
そこで私たちが導入した精米機は、「刮剥精米方式」です。
これは例えば、ゴボウの皮をむく時、包 丁の刃をほぼ直角に立ててこすります。
これを刮(こそ)げるといい、中身を削らず皮だけむく調理法です。
この原理を精米方式に導入し、 セラミックの刃で米の糠層を刮(こそ)げて剥(はが)すのです
。
これにより、米の表面を傷つけることなく、米の自然な色つやを生かした、きれいで商品価値の高い精米に仕上げます。
本当においしい米を届けるために
食味については、必ず実食にて確認することが前提としてあります。
私たちが100年にわたって契約栽培地とのお取引をさせていただいている中から特に厳選したお米を取り扱っております。
「おいしいお米」になるための条件を最大限活かすため、日々気温や湿度、日々変わる機械のコンディションなどに目を配りながら、最適な方法で精米し、「プロがしつらえたおいしいお米」にするため、精米技術を日々培っております。
食味については、必ず実食にて確認することが前提としてあります。
私たちが100年にわたって契約栽培地とのお取引をさせていただいている中から特に厳選したお米を取り扱っております。
「おいしいお米」になるための条件を最大限活かすため、日々気温や湿度、日々変わる機械のコンディションなどに目を配りながら、最適な方法で精米し、「プロがしつらえたおいしいお米」にするため、精米技術を日々培っております。
五つ星
五つ星お米マイスターとは、日本米穀商連合会が認定する最高位のお米の専門家資格で、「お米の博士号」とも呼ばれ、米に関する深い知識と、品種特性・精米・ブレンド・炊飯技術を見極め、最適な米を提案・提供できる「匠」レベルの技術と知識を持つプロフェッショナルです。
しかし、知識だけではプロとは言えません。数多くのお米の中からその地域その地域にあったその年その年でしか味わえないテロワールとともにお届けすることが、五つ星お米マイスターとしての使命だと思っています。
特にブレンド米については、北海道米10種の中から厳選し、食べ比べを何度も行いながら、ご家庭、職場、飲食業など、多くの場にふさわしいお米の味わいを作っています。このブレンド米の味わいがお米屋の評価そのものと言っても過言ではありません。
創業100年
山石 前野米穀店
五つ星お米マイスター
前野 雅彦
私たちはこれからもお米一粒に専心し、
お米を食べる人たち、お米を作る人たち、
お米を運ぶ人たち、
お米に関わる人みなさんの笑顔を未来へと
つなげるお手伝いをしていきます。